お久しぶりです。
【ユーリ!!!onICE】「寂しくなると無意識に爪を噛んでしまう皇帝のお話。 表紙」イラスト/chika_@ついった [pixiv]
どうもどうも。chika_です。
ちゃんとした初記事が二次創作でしかも人を選ぶようなジャンルでとても申し訳ない…。
ですが、うpしたpixivで嬉しいことが起きたので思わずこうしてブログを書き始めているわけですです。
単刀直入に言いますと、今貼り付けてあるこの絵の中身、小説の『寂しくなると無意識に爪を噛んでしまう皇帝のお話。』という私がプロットとして書いた小説が100users入りを果たしました。まだうpしてから一日も経っていないので本当に驚きです。
こんなこと今までなかったのでとてつもなく嬉しい…。
というわけで、今回はこの表紙のメイキングをさらりと載せます。
出来上がったプロットを早く載せたくて急いで4時間~5時間ほどで仕上げたものなので、かなり雑ですが、ご容赦頂きたい…。
では、ざっくり行きましょう。
◇ ◇ ◇
というわけで、まずはラフです。
ラフは、基本Gペンの100サイズで一分位で仕上げます。
私は塗りも基本的にベースはGペンしか使いません。
さらっとラフを描いたら、次は下書き。
下書きは線画や色塗りなどの段階でも何度か直すので、ラフよりかなりぐちゃっとしております。
下書きでこう描いてあっても、線画や色塗り段階で細かい部分が変わることもかなり多いです。
間違い探しをする気分になってきますね。
線画です。
線画はGペンの10サイズでペン入れをします。私は元からかなり筆圧が弱いので、このサイズでも違和感はない…と思いたいです。
線画のときに気をつけていることは、自然な線になるようになるべく一気に描き上げます。私は元から迷い線が多いと思うので、それが出ないように気をつけます。
あとは、バケツさんが大活躍するように、線と線をきちんとつなげる…とか、そういったことでしょうか。
線画の際に使うレイヤーは基本的にひとキャラにつき4枚~5枚に分けています。
この場合、手を合わせている方のキャラクター、勝生勇利くんで説明すると、顔(瞳、眉、鼻筋、唇)で一枚、髪の毛で一枚、輪郭(顔の輪郭、手の輪郭)で一枚、服で一枚、メガネで一枚の計4枚のレイヤーを使っています。
続いて色置きをします。
色置き、普通は多分色分けと呼ばれる作業ですね。
この時、服の色などをもう大体は決めておきます。
影をつけると明白になるのですが、二人の肌の色も細かく分けています。
基本、私は色分けも色塗りをする際も、元の色はカラーパレットから持ってきているので、いろんな絵を描くときに使う肌の色は、大元はみな同じ肌色になっています。
その肌色を、色置きの段階で色彩調整をして、ベース色を決めていきます。
色分けの時点で、レイヤーは全て通常レイヤーを使用しております。
人物の色塗りです。
かなり手順はすっとばしておりますので、適当に説明しますと、髪の色は基本、色分けの際に置いたベースカラーを中心に、全て通常レイヤーで影1でうすくGペンの100サイズでざっくり影を落とした後、影1よりも少し濃い影2でGペンの50サイズで今度は少し毛束をイメージして影を落とします。そして、一番濃い影3をGペンの30サイズと10サイズを使って細かく落としていきます。
その後に、ハイライトとしてこの場合は真っ白ではなく少しベースカラーに寄せた明るい色でツヤを出します。この際、ぼかしなどは私は一切使いません。何も考えずにざかざか塗っていきます。
髪の影、ハイライトがある程度出来たら、次はオーバーレイで後ろ髪に気持ち薄い水色を足します。このときのペンはエアブラシの柔らかめ、300サイズくらい。これは、奥にあるものが色が薄く見える現象を利用した遠近法です。まあ、そこまでやらなくてもいいと思います。個人的に。
そして、前髪には通常レイヤーで肌のベースカラーをなじませていきます。こうすることで前髪の透け感と、顔と髪が馴染むようにしておきます。
また、このときに髪の線画も同時にレイヤーをロックし、線画自体に肌色を馴染ませるとより違和感のない優しい感じに仕上がると思います。
メガネと睫毛も髪と同じ要領で塗っていきます。
眉毛は基本ふわっとエアブラシで影をつけ、そのあとGペンの10~3さいずでハイライトを入れます。
肌の色も基本は髪と同じように塗っていきます。
ただ髪と違うのは、ぼかしを入れるところでしょうか。ぼかしは全部にいれるのではなく、どこをぼかしたらより、らしくなるかを考えながら入れていきます。
肌のハイライトは基本白で細かい部分も全てエアブラシの柔らかめで乗せていきます。
服は今回、勇利くんのシャツはトーン代わりに素材を使っています、本当に着ているときのように、襟とそれ以外の部分で角度を変えたりしています。
素材のうえにクリッピングでレイヤーを置き、乗算で影を乗せていきます。こうすることで、少しでも素材の浮いている感じを中和していきます。
そして、上に羽織っているカーディガンのようなものは、あらかじめどんな素材なのかを考えて塗り始めます。今回は柔らかい生地なのかなーと想像したので、まずはグラデーションをエアブラシで入れて、乗算で影をつけ、その後にガーゼペンでざっくりと模様というか、スジを入れました。
瞳はベース色以外は全てオーバーレイにしてあります。瞳孔は真っ黒。その上から段々とグラデーションをつくるように薄い色から乗せていきます。
そして、瞳の下の方に同じくオーバーレイでベース色にしてあった色を乗せます。
次に、新しいオーバーレイレイヤーで細かく反射を入れ、最後に通常レイヤーで白いハイライトを入れてぼかすところはぼかして瞳は完成です。
奥にいる、ヴィクトルも同じように塗っていきます。
ただ、ヴィクトルでこだわるのは、こんかい爪を噛むお話なので、爪を見せることです。女の子の爪なら、薄いピンクでも違和感はありませんが、男の人となるとそうとはいかないので、ピンクで仕上げた後に、気持ちオレンジ寄りになるように色彩調整をかけて肌に馴染ませました。
続いて、背景に移ります。
背景は、途中お話が暗いので、少し暗めに、闇を抱えているイメージで描いていきます。
ベースカラーは青と赤寄りの紫。この二人のイメージカラーでもあります。
勇利の方の青はまだ少しヴィクトルよりも明るめに。ヴィクトルの方は黒も入れてかなり重めに仕上げます。
そこから柔らかな消しゴムでグラデーションを作り、効果を入れていきます。
通常レイヤーでほわと呼ばれる効果を白で入れ、そのレイヤーをロックし、背景が白い部分で同化してしまったほわに今度は暗めの青で色を入れ、可視化できるようにします。そして、ベースカラーのグラデーションと馴染むよう、ほわにも同じように消しゴムでグラデーションを入れます。
ヴィクトルの方には何も効果は入れずに、そのままにします。
でもこのままの背景だと、物語はハッピーエンドになるのに表紙からは二人が孤立しあっているようにしか見えないので、共通性を持たせるためにオーバーレイレイヤーで雲を描くように模様を入れます。
同じ模様を入れることで画面に統一性をもたせます。
Twitter、pixiv用にサインを右下に入れます。
このときはGペンの3サイズ、文字色は黒、文字周りを白で縁取りさせます。
次に、題名の文字入れになります。文字は明朝Bで、文字色は黒。太字にするかは迷いましたが、そのまま行くことにしました。
サインと同様、周りは白で縁取りを施し、なるべく文字がキャラの顔にかからないように配置します。
文字同士、行が近すぎても空間が窮屈に感じてしまうので、行はひとつあけて文字列を配置します。
小説の表紙用にサインを消して、完成です。
◇ ◇ ◇
こんな感じでかなりはしょって説明させていただきました。
分かりづれぇよ!って思ったらサーセン…。
意外と説明するのめんどk…コホン、大変というか、難しいですね…。
大丈夫です、きっとこれから説明うまくなりますよ、そう信じます。
最後に、pixiv小説100users入りやタグ追加、そしてスタンプなどありがとうございます。
これからもゆったり活動していけたらいいなと思っておりますので、それなりに見てくれるとありがたいです…。
それでは皆さん、よい絵描きライフを。
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