備忘録

色々と備忘録を載せます。

スクールアイドルにとっての見えない輝きと見える輝き

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Aqoursサムネ


 

輝きとは何か?

μ'sもAqoursも追いかけていた輝き。きらきらしたい、輝きたいって気持ち。楽しいってなんだろう。きらきらってなんだろう。

その輝きって、誰にでも見れるものじゃなくて、誰にでもあるものじゃなくて。

だからこそ憧れて、それこそ恋したように熱くなって、止まらなくて。

何もできなかった自分が何かできるようになったり、自分の行動とか、言葉とかが誰かの原動力に知らずになっていたり…。

輝きって本当に不思議だ。

見つけたら、自分もきらきらしてみたくなる。見つけられなかったら、普通怪獣で生きていくだけ。でも、そんなの嫌だって思わせてくれるのが、見えない輝きなんだと思う。

輝くってなんだろう。いつしかのセリフにもあったようなそれは、本当に分からなくて、頭を抱えても辞書を引いても、ゴミ箱を漁ってみても分からない。

ほんの1mm先に、隣にあるかもしれない。でも気づかないかもしれない。でも、スクールアイドルって、それに気づいたから始まったものなんだなって思う。

すごく大変で、うまく行かなくて…。それでも前を向かないときらきらって届かなくて。

もしかしたら、どこまで駆け抜けてもきらきらには追いつけないのかもしれない。逆に追い越して、きらきらが分かんなくなっちゃうかもしれない。

きらきら輝く星が、私達でありますように。

そう願いながら、きっと彼女たちは輝くのだろう。

 

見えない輝き

先に述べたとおり、輝きは創作の世界でも現実世界でも見えるものではない。

だけど確かにそこにあることには変わりないのだ。

「ああ、あの人楽しそう」「あっちの人は、すごく輝いてる」

そう私達が日々感じる人達はきっと、自分にはない見えない輝きを纏っている。

自分が持つことのできない輝き。

 

もし、自分が輝けたとしても、その人にはその人色の輝きがあって、きっと自分には自分なりの輝きの色があるのだろう。

輝きとは個性。唯一無二なのだ。

だとしたらどうだろう。輝きの正体って少し分かってくるのではないだろうか。

述べたとおり、「個性」だとするなら。輝きがないことが「普通」怪獣なのなら。

なんだか言葉にはしづらいけれど、理屈が通っているような。ストンと何かが落ちる感覚がするのではないだろうか。

 

輝きが分かっているのに手探りの闇の中。そんな状況に彼女たちスクールアイドルは、私達はいるのではないだろうか。

 

見える輝き

輝きが分かっているのに手探りの闇の中。そんな状況に彼女たちスクールアイドルは、私達はいるのではないだろうか。と、述べさせてもらった。

それはまるで暗くてなにもない宇宙空間をさまよっているかのような、そんな感覚…。

宇宙空間を思い出してみると、面白いことがわかる。

それは、何も分からず暗闇でただもがく自分と、輝く星たちがスクールアイドルやわたしたちの輝きを求めるそれととても酷似していることである。

 

さて、ここでラブライブ!ソーシャルゲームでもある「ラブライブ!スクールアイドルフェスティバルALL STARS」を少し思い出してほしい。

このゲームに出てくる合宿をするとランダムで出現するスキルの獲得。

その背景には何が描かれているのか。そしてアイテムにもある「スクールアイドルの輝き」。

そしてカードを引くためにガチャを回すと出てくるステージ上のモニターの演出。

 

そう、全てこれらは輝きに通ずる、流れ星がイメージされている。

見えない輝きを、見える輝きにしたのである。

 

ただの星にしなかったワケ

ここで、疑問に思うものもいるだろう。

なぜ、流れ星なんだと。輝きだけなら、別に瞬く星で良いだろうと。

確かにそうかもしれない。しかし、ラブライブ!はスクールアイドルたちの物語。

 

限られた時間の中でしか輝けない少女たちの物語。

 

…合点はいっただろうか。

 

一瞬のようにすぎる3年間という高校生活。

μ'sやAqoursは結成から約1年という速さでメンバーの卒業を迎える。

確かに星もいつかは消えてしまうものかもしれない。だが、彼女たちの輝きは、スクールアイドルとしての輝きはそんないつか消えてしまうかもしれない星たちより短く、儚い。

一瞬で流れてしまう輝き。流れ星がまさにぴったりなのだ。

 

最後に

さて、ここまでながながと自分らしい考察をしてきましたが、私が流れ星について疑問を持った、引っ掛かりを持ったのはラブライブ!サンシャイン!!の2期を見ていたときでした。

2期7話のAパート終盤。1年生ズがコンビニに買い出しに行った帰り道、流れ星のカットがあったんです。

そこで、きっとμ'sなら「流れ星!」って見つけるところ…というか、確か見つけてたところをこの子達は見つけなかった。

輝いていた。けど、願いには届かなかった。だから見えなかった。

スクールアイドルとして、学校を救いたいという願いそのもののような存在の流れ星がまだこの子達には見る力がなかった。

だから、統廃合になってしまった。

 

でも、その先にまた課題があって。

みんなはラブライブに出て優勝してと言ったけど…と宙ぶらりんな状態で。

みんなのためにも頑張りたい。でも、自分たちは浦の星女学院として出るのか、Aqoursとして出るのか。

そこで12話でみんなで旅館に泊まった時にリーダーの千歌はメンバーひとりひとりに聞いて回るんですよね。意気込みというか、明日のライブどうしたい?って。

で、みんなやっぱりAqoursとして、を選ぶんですよね。

その選択が間違っていたとしてもいなかったとしても。彼女たちの輝きの答えはもうあって、だからこそ披露した「WATER BLUE NEW WORLD」では、メンバー全員が指差した先に流れ星があるかのように、足元には流れ星が流れるんです。

たぶん、この曲自体雲の上から始まっているような感覚に陥るので、すごくすごく宇宙に近い場所で彼女たちは歌ってるイメージなのかなって思うんです。

 

普段は海の彼女たちだけど、今回は羽根が舞い、流れ星がきちんと見える空なんじゃないかなって。

それで、この思いを発信したくていつか記事にしようと考えながら月日が過ぎてしまいました…。

レビューしたい曲や考察したい曲はたくさんあるのでこれからちょこちょこ描けたらいいですね…なんて。

 

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